MX Linux で Locale 変数の一つだけを変える
MX Linux の locale LC_TIME 環境変数だけを他の環境変数と異なる国タイプに変更する
MX Linux を英語版(locale en_US)でインストールしました。日本語のディレクトリになると、コマンド操作がやりにくいこともありますので、英語版を使っています。英語版のままでも、後から IBus Anthy を設定することで日本語入力が可能になります。
以下の画像はその状態のデスクトップです。
Conky(MX-Cowon_blue_robot)によって、デジタル時計が示されています。表示が「12時間」形式になっていますので、これを「24時間」表示に変えたいと思ったのが、今回のトピックのきっかけです。
その箇所の表示を変えるには、詳しい方から Conky の存在と Conky の表示設定を編集すればよいことを教えてもらいました。それが正当な方法だと思います。しかし、その設定を見たら、私には結構複雑なつくりに見え、変更するのが大変そうに感じました。
詳しい方々にアドバイスをいただいている過程で、もっと楽にできる方法はないかと考えたとき、locale を「日本」にすると、デスクトップの Conky によるデジタル時計は「24時間」表示になること思い出しました。
ひょっとすると、locale の時刻表示に関する箇所(環境変数)だけを「日本」に変えれば Conky によるデジタル時計は「24時間」形式にできるのでは、と考えました。
コマンド locale で調べた変数が以下です。
LANG=en_US.UTF-8
LANGUAGE=
LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
上記環境変数の「 LC_TIME 」だけを「 ja_JP.UTF-8 」に変えることにします。一般的なコマンドの 「 export LC_TIME=”ja_JP.UTF-8” 」では、Conky の時刻表示を変更することはできません。このコマンドで効果が有効になるのは、それを実行したターミナルのセッション内のみで、別のターミナルでは「 LC_TIME=”en_US.UTF-8” 」のままでした。
調べた結果、効果があったのは「 sudo update-locale LC_TIME=ja_JP.UTF-8 」コマンドでした。このコマンドによって、「 /etc/default/locale 」ファイルが更新されます。
MX-Linux を Restart させて、Conky による時刻表示を見ると「24時間」形式に変わっていました。
曜日と月の箇所は文字化けしていますが、時刻は「24時間」形式になりました。上記のコマンド(sudo update-local LC_TIME=ja_JP.UTF-8)は、システム全体にわたって有効だということが分かりました。
私自身は試しておりませんが、Conky の表示定義ファイルを編集することでも時刻の「24時間」形式表示は可能ということです。Conky の表示定義を編集するのが正当法かと思います。
LC_TIME 環境変数の変更に関しては、以下の情報を参考にさせていただきました。
性能を上げるなら、置き方が重要
Use LTO-8 Drive on Horizontal, Not Vertical Orientation Altering by 3X Writing Performance
上記は、2021年2月24日(米国時間)StorageNewsletter.com に掲載されたプレスリリースの原題です。上記リンクの記事は、多分3月3日以降、定期購読者のみがアクセスできるようになりますので、定期購読契約をされてないが記事に関心をお持ちの方はこの期間内にアクセスしてください。以下、概要と結論をお伝えします。
概要:
テープドライブの好ましい取付方向については、数十年にわたって議論されている。明らかにドライブの取付方向は、ヘッドがアクチュエータに吊り下げられているか、またはガイド上にあるときで、サーボループの性能に影響を与えるヘッドの質量を変化させる。
結論:
LTO-8 ドライブを垂直方向に取り付けた場合、水平方向に取り付けた場合よりも性能が低下した。TDD(Tape Drive Doctor)は、繰り返しのテストで、ドライブを垂直方向に取りつけると水平方向に取り付けた場合に比べて、最大3倍遅い性能を測定した。
さらに、ドライブの書き込みサーボスキップが1桁増加したことも報告された。サーボスキップ数が多いことは、カートリッジ容量の損失が大きくなり、LTO-8 ドライブの総使用可能容量が減少する可能性があることを示している。LTO-8 ドライブは水平方向(横置き)に取り付けることを推奨する。
横置き(水平方向)と縦置き(垂直方向)で性能変化の要因として考えられることは、以下ということです。
『テープがリールに巻き取られるときのテープ横方向動作の動力学に影響を与える可能性があり、ヘッドとテープのインターフェースも繊細な R/W 性能に影響を与える可能性がある。』
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上
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MX Linux(VMware仮想マシン)のパッケージアップデートでエラー
MX Linux をVMware Workstation Player のゲストマシンとして使ってみました。パッケージアップデートのエラーに遭遇したとき行った対処方法です。
使用環境
- 仮想マシン:MX Linux 19.3
- VMware Workstation Player:16.1.0
- ホストOS:Windows 10 Pro 64ビット(20H2)
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Err:1 http://mirrors.rit.edu/mxlinux/mx-packages/mx/repo buster/main amd64 advert-block-antix all 0.2.26mx19+1
File has unexpected size (43 != 22012). Mirror sync in progress? [IP: 129.21.171.72 80]
E: Failed to fetch http://mirrors.rit.edu/mxlinux/mx-packages/mx/repo/pool/main/a/advert-block-antix/advert-block-antix_0.2.26mx19+1_all.deb File has unexpected size (43 != 22012). Mirror sync in progress? [IP: 129.21.171.72 80]
E: Unable to fetch some archives, maybe run apt-get update or try with --fix-missing?
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パッケージアップデートでダウンロードした「advert-block-antix_0.2.26mx19+1_all.deb」のサイズが 43 byte であり本来の 22012 byte ではない。そのためアップデートできない状況と理解しました。
画面キャプチャーのメッセージにあったコマンド「apt-get update」や「apt-update –fix-missing」を試しましたが、効果はありませんでした。
試しに、仮想マシン(MX Linux)で、「advert-block-antix_0.2.26mx19+1_all.deb」を直接ダウンロードしてみると、サイズは「43 byte」でした。サイト上のサイズをみると「21.5 kB」と表示されていますが、ダウンロードしたサイズとは異なっています。
ところが、同じファイルをホスト側の Windows マシンでダウンロードすると、サイズは「22 KB(22012 byte)」となり、ホスト側では正しくダウンロードされています。
仮想マシン MX Linux でネットワークの設定に問題がありそうなので、[仮想マシン設定の編集]で[ネットワークアダプタ]を「NAT」から「ブリッジ」に変更しました(下のスクリーンショット)。
その結果、パッケージのアップデートの問題は解消(アップデートは完了)しました。根本的な原因を調べていませんが、MX Linux 仮想マシンの[ネットワークアダプタ]を「NAT」に設定したときのプライベートアドレスとブロードバンドルータの間で何らかの問題が生じたように思います。
以上
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エクスプローラー|基本(4)最終章
「エクスプローラー|基本(3)」の続きです。「エクスプローラー|基本」の説明は、今回で終了となります。
ファイルやフォルダーの「コピー」と「移動」
1.基本的な動作
まずファイルやフォルダーを「ドラッグアンドドロップ」を行ったときの動作概要を理解してください。ドライブ(パーティション)をまたぐ操作か、またはドライブ(パーティション)内の操作か、によって結果が異なります。
注:以下では、ドライブもパーティションも同一とみなして、「ドライブ」として説明します。
同じドライブ内で別のフォルダーにドラッグ&ドロップした場合は「移動」となります。
異なるドライブ間でドラッグ&ドロップした場合は「コピー」となります。
2.同じドライブ内の異なるフォルダー間で「ドラッグ&ドロップ」
あるファイル(またはフォルダー)を同じドライブ内の異なるフォルダー間でドラッグ&ドロップ操作したときの既定の動作です。
「コピーまたは移動元のフォルダー」と「コピーまたは移動先のフォルダー」を開く
(二つのエクスプローラーを開くときは、以前紹介したショートカットキー操作[Windows]+[E]キーを使うのが便利です)
コピーまたは移動させるファイル(またはフォルダー)を「ドラッグ&ドロップ」します。
以下のように、この場合はファイルが移動されます(同じドライブ内だから)。
3.異なるドライブ間の「ドラッグ&ドロップ」
あるファイル(またはフォルダー)を異なるドライブ間でドラッグ&ドロップ操作したときの既定の動作です。
「コピー元または移動元のフォルダー」と「コピー先または移動先のフォルダー」を開く
(二つのエクスプローラーを開くときは、以前紹介したショートカットキー操作[Windows]+[E]キーを使うのが便利です)
コピーまたは移動させるファイル(またはフォルダー)を「ドラッグ&ドロップ」します。
以下のように、この場合はファイルがコピーされます(異なるドライブ間だから)。
4.ドライブ内外を問わず、明示的な「コピー」または「移動」
「コピー元または移動元のフォルダー」と「コピー先または移動先のフォルダー」を開く
(二つのエクスプローラーを開くときは、以前紹介したショートカットキー操作[Windows]+[E]キーを使うのが便利です)
右クリックしたまま、コピー先または移動先のフォルダーに「ドラッグ&ドロップ」
メニューの[ここにコピー]を選択した場合は以下のようになります。
別途、メニューの[ここに移動]を選択した場合は以下のようになります。
5.リボンの機能を使った「移動」
説明は、スクリーンショット内に記述してありますので、左から右、続いて左下方向の順にご覧ください。
「参考メモ.txt」を移動(ここでは例として「フォルダーA」から「フォルダーB」へ)する操作になります。(「ホーム」タブを選択しておく)
なお、リボンの「移動先」に目的のフォルダーがリストされていないときは、リストの最下部にある「場所の選択...」を選択して別途「移動先」を選ぶことができます。
6.リボンの機能を使った「コピー」
説明は、スクリーンショット内に記述してありますので、左から右、続いて左下方向の順にご覧ください。
「参考メモ.txt」をコピー(ここでは例として「フォルダーA」から「フォルダーB」へ)する操作になります。(「ホーム」タブを選択しておく)
なお、リボンの「コピー先」に目的のフォルダーがリストされていないときは、リストの最下部にある「場所の選択...」を選択して別途「コピー先」を選ぶことができます。
以上で、4回に分けて掲載した「エクスプローラー基本操作」の説明を終了します。
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エクスプローラー|基本(3)
「エクスプローラー|基本(2)」の続きです。
1.フォルダーおよびファイル名の変更
例として、ファイル「参考memo.txt」の名前を変えます。
【注意】ファイルの拡張子は変更しないこと。この例では「.txt」(ドットティエックスティ)の箇所です。
ここでは「1.1. ファイル名をクリックする方法」と「1.2. ファイル名を右クリックする方法」の二種類を説明します。
1.1.ファイル名をクリックする
目的のファイル名を一回クリックします。
二回目はゆっくりクリックします。
このように新しいファイル名が入力(編集)できるようになります。このときファイル拡張子「.txt」を変更しないように注意してください。
新しいファイル名を入力し[Enter]キーを押して完了です。
新しい名前に変わります(確定)。
1.2.ファイル名を右クリックする
目的のファイル名を右クリックします。
メニューから[名前の変更]をクリック。
このように新しい名前を入力(編集)できる状態になります。このときファイル拡張子「.txt」を変更しないように注意してください。
新しい名前を入力し[Enter]キーを押して完了です。
新しい名前に変わります(確定)。
2.フォルダーの新規作成
ここでは「ドキュメント」フォルダーの場所に新しいフォルダーを作る例を示します。
エクスプローラーを起動し、新しいフォルダーを作成したい場所へ移動
ここからは、以下の2方法を説明します。
2.1.リボンのサブメニュー
2.2.右クリック
2.1.リボンのサブメニューから新しいフォルダーを作る
2.2.右クリックを使って新しいフォルダーを作る
「エクスプローラー|基本(3)」はここまでです。
「エクスプローラー|基本(4)最終章」へ続きます。
以上
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