世界をリードする「日本発」の技術
あまりなじみがないと思いますが、「テープストレージ」の開発は続いています。意外、と思われるかも知れません。
この分野では、日本メーカーが世界をリードしています。
ソニーの最近(2017.08.02)のニュースリリース。
富士フイルムの2年間前(2015.04.09)のニュースリリース。
上記のニュースリリースでは、磁気テープの面記録密度を従来よりも大幅に向上させる技術が紹介されています。
一時期テープストレージは、その将来性が危ぶまれていましたが、現在では大量のデータを長期保管する「アーカイブ」用途としてその優れた特長が見直され復権を果たしています。低価格、低消費電力、高速転送速度、高信頼性、安全性などが特長です。
価格については、2004年と2015年におけるディスクアレイとテープライブラリーの容量あたりの価格(MSRPベース)を調査比較したことがあります。そのときの結果を下表に示します。
容量単価比較
■ 2004年:テープはディスクのおよそ「1/3 ~ 1/7」
■ 2015年:テープはディスクのおよそ「1/2 ~ 1/8」
■ 2015年:テープはディスクのおよそ「1/2 ~ 1/8」
(テープライブラリーに搭載するテープドライブ台数によって変化)
容量あたりの価格比率は、2回の調査でほぼ変化がありません。テープストレージの優位性は続いています。HDDだけではなくTapeも技術が進歩しています。
(詳しい比較は「ディスクアレイとLTO7テープストレージの容量単価比較」をご参照ください)
テープストレージ(メディア)には、「日本発」の極めて高い技術が使われています。日本メーカーが先端技術を駆使した研究開発を進めており、製造にもその技術が生かされています。
テープストレージは日本メーカーが主導権を発揮している数少ないIT製品なので応援しています。
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