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Reflect v6 Free(バックアップフリーソフト)の使い方 ー バックアップ編

 Backupフリーソフト(2017.06.26)でバックアップソフト3製品を紹介いたしましたが、1製品に絞ってバックアップとリストアを説明いたします。使用するのは「Macrium Reflect Free Edition」のバージョン6(Reflect v6 Free)です。

(2017.07.08 時点、Macrium Reflect Freeから6.3.1835版が入手できます。[HOME USE]ボタンをクリックすると、「ReflectDL.exe」がダウンロードできます。)

 Backupフリーソフト(2017.06.26)同様、レスキューディスクからバックアップとリストアを行う操作法ですが、今回は、

レスキューディスクから起動 → Windowsシステムを含めたデータをバックアップ

の説明です。
 PCが正常(マルウェア感染等や何らかの不具合を起こしていない)状態にあるときに、その正常な状態を保存しておきます。

 なお、PCは1台の内蔵ドライブをもち、そのドライブにユーザーがデータ用のパーティションを作成していない構成を例とします。

【1】 レスキューディスクから起動
 reflect61-s.png 
 BIOSの設定で、CD/DVDドライブから起動させます。上のように「Press any key to boot from CD or DVD..」が表示されたら、スペースバーやリターンキーなどを押してください。押さないと、通常のWindowsが起動してしまいます。

【2】 Windows PEの起動画面
 reflect62-s.png 
 このまま待ちます。Windowsマークが出るまでしばらく黒い画面の状態が続きます。

【3】 Reflect v6の起動画面
 reflect63-s.png
 このまま待ちます。

【4】 Reflect v6の初期画面
 reflect65-s.png
 「Restore」タブが選定されています。ここで「Disk Image」タブをクリックします。

【5】 「Disk Image」タブの選択状態
 reflect92-ss.png 
 この例では、日本語の「システムで予約済み」の箇所が文字化けして表示されます(□□□□□・・・)。この段階では、まだバックアップデータ(Disk Image)を保存するUSBディスクをPCに接続していませんので、内蔵ドライブが1台として表示されています。また、そのドライブは2つのパーティションで構成されていることが分かります。この2パーティション(CとD)をバックアップします。
 Windowsの状態によっては、回復パーティションが複数個あることもありますので、その場合には3個以上のパーティションが存在することもあります。とりあえず、全てのパーティションのバックアップを取ります。

【6】 USB外付けディスクを接続
 reflect67-sss.png
 「Refresh」をクリックすると、USB外付けディスクがドライブレターが「F」のドライブとして検出されて表示されます。バックアップをとる対象としてチェックがついていますので、それを外します。
 バックアップ操作ですが、『どのドライブのバックアップイメージ』を『どのドライブに保存する』かを確実に認識することが必要です。この例では、以下となります。

 ・ バックアップ元:「C」と「D」(内蔵ドライブの「イメージ」を作ります)
 ・ バックアップ先:「F」(外付けディスクに内蔵ドライブの「イメージ」を保存します)

【7】 バックアップ元(バックアップの対象)の確認
 reflect68-ss.png 
  「C」と「D」にチェックがついていることを確認します。「C」にはWindowsが入っています。バックアップする前にファイルシステムの解析ができます。
 上図で「2 - (C:)」の箇所をクリックすると、このパーティションの下に「Actions... ▼」が表示されますので、クリックします。
 reflect69-ss.png 
 プルダウンメニューの「Analyze File System...」をクリックします。

【8】 ファイルシステムの解析(確認)
 reflect70-s.png 
 ファイルシステムの解析がスタートします。

 reflect71-s.png 
 異常がなければ、「File system check found no errors」と表示されます。「Close」をクリックして解析を終了します。この機能は整合性をチェックしますが、マニュアルの記述『Reflect will verify the integrity of your file system; Verification check that all files and folders data entries are correctly mapped to the file allocation table (FAT) or MFT Bitmap (NTFS)』からは、不整合を修正するようにはみえません。

【9】 バックアップ先(バックアップイメージを保存する場所)の指定
 reflect72-ss.png 
 パーティション「C」と「D」にチェックがついていることを確認し、「Image this disk...」をクリックします。

 reflect75-ss.png 
 「Destination」の「Folder」箇所に、バックアップ先(バックアップイメージを格納)として「F:\」、ドライブレターが「F」のUSB外付けディスクが選ばれています。もし、目的のバックアップ先が選択されていないときは、右の赤丸で囲んだ箇所をクリックします。

 reflect74-ss.png 
 ブラウザーでドライブやフォルダーが表示されるので、目的の保存場所(ドライブやフォルダー)を選択することができます。選択したら、「OK」をクリックしてブラウザーを閉じます。

  このままでなにもしなくても良いのですが、この例では「F:」の下にバックアップソフト名の「reflect6」フォルダーを作成しますので「reflect6」を入力します。従って、Folderの箇所は「F:\reflect6」となります。続いて「Use the Image ID as the file name. (Recommended)」のチェックを外して、イメージ名を「20170708」のような年月日を入力します。こうすることで、バックアップイメージを作成したソフト名と作成日を記録しておけます。入力が終わったら、「Next>」をクリックします。
(注意:USキーボード配列の状態になります。記号を入れるときはJISキーボード配列ではありませんので、ご注意ください。バックスラッシュ「\」を入力するには、キーボードの「む」を押します)

 reflect78-ss.png 
 前の作業で新しいフォルダーを作成する指示をしましたので、「Path 'F:\reflect6' does not exist.」の確認が表示されます。「Create Folder」をクリックします。

【10】 Auto Verify Imageオプション
 reflect79-ss.png 
 「Image Summary」が表示されます。ドライブレター「D」と「C」のバックアップイメージが「F:\reflect6\20170708-00-00.mrimg」として作成されます。このまま「Finish」をクリックして、バックアップイメージ作成に進んでも良いのですが、「Advanced Options」をクリックします。

 reflect81-ss.png 
 「Auto Verify Image」を選んで、「Verify image or backup file directly after creation」にチェックを入れます。バックアップイメージ作成後に作成が正常に行われたかどうかを確認したいのです。バックアップ作業したのに、作成されたバックアップイメージに異常がありリストアできなかったら役に立ちませんので、正常に作成されたかどうかを確認することは重要です。「OK」をクリックして、「Advanced Options」を終了します。(「Verify」が失敗する場合、および「Auto Verify Image」オプションを忘れて後でイメージを確認したい場合には、最後にある特記を参考にしてください)

【11】 バックアップ実行(イメージ作成)
 reflect82-ss.png 
 「Finish」をクリックすると、作業が開始します。

 reflect83-s.png 
 まず、ファイルシステムの解析、その後にイメージ作成と作業が進行します。

 reflect84-ss.png 
 作業の進行状況は緑色のバーで表示され、どれくらい時間がかかるかは(Over all Progressの)「Time remaining」の箇所に表示されます。バックアップイメージ作成後に、「Verify Image」のプロセスが実行されますので、終了までは表示された時間以上かかります。

 reflect85-ss.png 
 作業終了後に自動的にPCをシャットダウンさせたい場合、「On completion」にあるプルダウンメニューから「Shutdown」を選べますが、試したところシャットダウン後にPCが再起動します。

 reflect86-s.png 
 バックアップ(イメージ作成)が終了すると、イメージが正常に作成されたを確認(Verifying)するプロセスが始まります。

【12】 作業の終了
 「Image and Verification Completed Successfully」と表示され、作業は無事終了しました。「OK」をクリックします。(【11】で「On completion」にあるプルダウンメニューのshutdownを選んだときは、自動的にPCが再起動します)

【13】 レスキューディスクの作業終了後の再起動
 reflect88-ss.png 
 進行状況結果を示す画面に戻りますので、「Close」をクリックします。CD/DVDドライブに入っているレスキューディスクを取り出してください。

  reflect93-ss.png
 右上の「X」をクリック、または左上の「File」タブから「Exit」と進むとPCの再起動に移ります。

 または、タスクバーの左済みにある赤色のマークをクリックする
 reflect90-ss.png 
と「Close current rescue environment and reboot?」の確認ウィンドウが出ますので、「Yes」をクリックするとPCの再起動の動作に移ります。

【14】 Windows起動後にバックアップイメージの確認
 通常のWindowsが起動したら、USB外付けディスクに保存したバックアップイメージを確認することができます。

 バックアップ(イメージ作成)作業は、以上で終了です。マルウェアに感染したときやデータを復元したい時は、このバックアップしたイメージを使ってリストアをおこなうことになります。これは別途の説明(記事)にします。

特記:
  1. レスキューディスクのReflect v6終了後はPCが再起動されますので、通常のWindows再起動後にシャットダウンします。
  2. 「Verify Image」の失敗を経験したことがあります(イメージが正常に格納できない)。このときは、バックアップイメージを保存する(バックアップ先)USB外付けディスクをフォーマットしておくかデフラグしてから再度バックアップイメージ作成と確認を行ったところ、問題なく終了しました。
  3. 別途「Verify Image」機能を使用できます。バックアップイメージ作成が終了した後、「Restore」タブをクリックして作成したバックアップイメージを選択すると、「Verify Image」が表示されますので、バックアップイメージを後からでも確認できます。


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[ 2017年07月13日 21:40 ] カテゴリ:バックアップ/リストア | TB(0) | CM(4)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2020/04/23 16:02 ] [ 編集 ]
Re: バイオスでDVD立ち上げインストールの画面をコピーしたい
コメント(ご質問)拝見いたしました。ありがとうございます。
この記事の起動画面は、VMware Player上で仮想マシンを使い、その画面をホスト側でスクリーンショットをとりました。
ご参考になれば幸いです。

[ 2020/04/23 17:57 ] [ 編集 ]
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[ 2020/04/23 19:31 ] [ 編集 ]
Re: Macrium Reflect Free Editionインストール完了
お問い合わせありがとうございます。

BIOS/UEFIブートの方法は、ご使用のPCに依存します。操作概要につきましては以下のURLをご参照ください。

https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-177.html
https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-178.html
https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-179.html
https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
https://yvernis.blog.fc2.com/blog-entry-181.html

ご使用PCのメーカーによって異なることがあり、上記以外の操作になることもあります。PCのマニュアルなどを参照されると良いと思います。
ご参考になれば幸いです。
[ 2020/04/24 06:17 ] [ 編集 ]
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