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レスキューディスク操作編(マルウェア感染への対応)

 レスキューディスクに関する最後の記事、Kaspersky Rescue Disk 10の操作編です。記事の分量は多いですが、キャプチャー画面が多いだけです。

 「レスキューディスク作成編(マルウェア感染への備え)」と「レスキューディスク起動設定編(マルウェア感染への対応準備)」が正常におこなえていれば、Kaspersky Rescue Disk 10が起動します。

【1】スタート
 kaspersky1s.png 
 上画面で「Press any keys to enter the menu...」が左上部に表示されている間(10秒)に何かのキーを押してください。「リターン」や「スペース」キーが押しやすいと思います。ここでキーを押さないとWindowsが起動しまうため、起動をやり直すことになります。

【2】言語の選択
 kaspersky2s.png 
 操作画面で使用できる言語の種類を左上部のリストから選択できます。「矢印」キーで移動し「リターン」キーで決定します。以下は「English」を使った例となります。他には、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語が選べます。

【3】エンドユーザー使用許諾契約画面
 kaspersky3s.png 
 ここは、使用契約書の内容を受け入れないと作業に進めませんので、「1」を押します。

【4】作業の選択
 kaspersky4s.png 
 Kaspersky Rescue DiskをGUIで操作しますので、左上部のリストから「Graphic Mode」を選びます。「矢印」キーで移動し「リターン」キーで決定します。この段階で作業を中止したいときは、「Shut Down」を選べば終了できます。

【5】進行
 kaspersky5s.png 
 何もすることはありません。このまま待ちます。

【6】データベースの状態表示
 kaspersky6s.png 
 Rescue Diskのトップ画面です。スキャン用のデータベースが陳腐(旧式)化していると、「Databases are obsolete」メッセージが表示されます。Database statusが「out of date」と表示されることもあります。日々新しいウィルスやマルウェアが作成されていますので、それらに対応するには最新の定義データベースを入手する「アップデート」が必要です。

【7】データベースのアップデート
 kaspersky7s.png 
 「My Update Center」タブから、中央にある「Start update」をクリックします。センターから最新のデータベースがダウンロードされます。このためPCをネットワークに接続しておきます。

【8】データベースのアップデートが進行
 kaspersky8s.png 
 「Start update」の % が増えていきます。終了するのを待ちます。この最新データベースはPCの内蔵ドライブにある最初のパーティションにダウンロードされます。通常はWindowsのCドライブに「Kaspersky Rescue Drive 10.0」というフォルダーが作成され、そこに保存されます。今回の例では、データ量は約400MBでした。

【9】スキャン領域を選択して、スキャンを開始
 ObjectsScanStart-s.png 
 「Objects Scan」タブで、Cドライブもチェックしてから、中程の「Start Objects Scan」をクリックします。

【10】スキャン実行中
 kaspersky12s.png 
 「Stop Objects Scan」表示の横に、進行状況が % で表示されます。スキャンを始めてすぐのときの「Finish」(予想時間)は「unknown」と表示されます。終了までの時間はご使用のPCの性能やデータ量によります。1時間前後かかると思います。

【11】スキャン終了
 kaspersky13s.png 
 この例では『脅威(感染)』が検出されなかったので、上のようにメッセージはなにも出ません。

【12】Reportを確認
 kaspersky15s.png 
 前出【11】(Rescue Diskトップ)画面の上部にある「Report」をクリックして「Status」タブを選ぶと、脅威(感染など)の報告を見ることができます。この例では「No threats detected」ですから、脅威となる問題は検出されていない、という結果になります。
 kaspersky14s.png 
 次に「Report」タブを選ぶと、感染している場合には、種類(ウィルス、トロイの木馬、悪意のあるソフト、フィッシングなど)ごとに感染数がグラフ表示されます。この例では、すべて「0」となっています。

【13】隔離(Quarantine)の確認
 Quarantined-s.png 
 今回の例では脅威(感染)がないため、以下の説明については一部に推測がはいります。【11】(Rescue Diskトップ)画面の上部にある「Quarantine」をクリックすると「Detected threads」タブが選ばれます。ここには脅威が検出された場合、それらを隔離(Quarantined)した結果が表示されるのでしょう。▼のドロップダウンリストから「Disinfected files」を選べば、ウィルス除去の結果も表示されるようです。

【14】検出・駆除作業の終了
 kaspersky17s.png 
 ウィルスなどの脅威の隔離や除去のすべての作業を終えたら、Rescue Diskのトップ画面にもどり「Exit」ボタンをクリックし、つぎに確認ボタンの「Yes」をクリックして終了します。

【15】レスキューの終了
 kaspersky19s.png 
 CD/DVDにマウントしたメディアは取り出しておきます。画面の一番左下にあるボタンをクリックします。そこで「Restart」か「Shutdown」を選択してください。この画面は「Shutdown」を選んだときの例です。「Do you really want to start shut down the computer?」が表示されますので、「yes」をクリックしてください。
 kaspersky20s.png 
 上記の画面がでますが、あわてないでそのままにしてください。

 「Restart」を選んだときはPCのシャットダウン後にWindowsが起動していきます。「Shutdown」を選択したときはPCの電源が切れます。そして次回にPCの電源を入れたときにWindowsが起動していきます。Kaspersky Rescue Diskの隔離や除去操作によって感染などが取り除かれていれば、正常なWindowsに復元されています。


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[ 2017年06月13日 12:48 ] カテゴリ:Homebuilt computer | TB(0) | CM(0)
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