SSD が HDD よりも安くなるのはいつか?
原題:
SSDs will crush hard drives in the enterprise, bearing down the full weight of Wright’s Law
上記のレポートが「BLOCKS & FILES」のサイトに、2021年1月25日(米国時間)付けで掲載されています。興味を惹かれましたので、読んでみました。個人ユーザー向けというより企業ユーザー(エンタープライズ)分野におけるレポートです。
概要を以下に記述します。
- 生産されているフラッシュの容量は、すでに HDD の容量よりも多い。この大量生産の優位性が、フラッシュの価格をディスクドライブの価格よりも急速に下落させており、データセンターでは確実に SSD が HDD の後を継ぐことになる
- 「Wright の法則」を基準として使用すると、生産の効率化によって、2026年までにテラバイト当たりのドル価格ベースで SSD は HDD よりも安くなると予測
- Wikibon では、HAMR と MAMR の HDD ベンダーが、現行の PMR HDD テクノロジーよりもコストを下げる可能性は低いと考えている
このレポートには、3個のグラフが掲載されています。その説明も加えておきます。
- 1つ目のチャート(グラフ)の説明
オレンジ色の線は、時間経過に伴うハードディスクドライブ (HDD) のストリートコスト($/TB)を左側の対数スケールのX軸に対してプロット。青い線は同期間の SSD のストリートコスト($/TB)を表し、2026年にはこの二つの線が交差すると予測。緑の点線は右の縦軸の値に対して SSD と HDD のコストの比率を表す
- 2つ目のチャート(グラフ)の説明
白の点線は、SSD、USBステックおよびそしてカメラ用のカードのコンシューマー向けフラッシュ製品を合計した年間出荷容量を、HDD および テープ、SSD、USBスティック、カメラ用カードといった製品の年間出荷合計容量で割った百分率。オレンジ色の領域は、HDD の年間出荷総エクサバイト数の推移
- 3つ目のチャート(グラフ)の説明
2020年までの HDD 実績出荷台数と2030年までの予測出荷台数を示す。コンシューマーおよびエンタープライズ(データセンター)の HDD は、別々に示されている。コンシューマー向け HDD の出荷台数が生産効率のコスト削減を牽引した
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上
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