VMware ESXi 7.0 で No Network Adapters | 解決
「No Network Adapters」が表示されインストールできませんでした。
マザーボードに搭載されているネットワークデバイスは「Intel I211」です。調べたところ、ESXi 7.0 ではサポートされていませんでした。調べ方と対処法をメモに残します。ほとんど段落分けしていませんので見にくいかもしれません。操作は上から下への流れです。
まず VMware Compatibility Guide にアクセスし、確認と必要なVIBの入手
ここで、以下の絞り込む操作を行います。
[検索カテゴリ]は「IO Devices」を選択
[製品リリースバージョン]は「All」を選択
[I/O デバイスタイプ]は「Network」を選択
[キーワード]に「i211」を入力
[更新して結果を表示]をクリック
【I/O デバイスおよびモデル情報】の項目で、[サポート対象リリース]には、「 7.0 」がありません。「 6.x 」ではサポートされています。ESXi 6.7 での「Intel I211」の VIB をESXi 7.0 で試してみることにします。
[モデル]の箇所にある「I211 Gigabit Network Connection」をクリックします。
[VMware 製品名]は「ESXi 6.7 U3」を選択しています。
[デバイスドライバ]の箇所に「igbn version 0.1.1.0-5vmw」があります。もう一つ「igb version 5.0.5.1.1-5vmw」もありますが、違いは判りません。結果的には、必要なのは「igbn version 0.1.1.0-5vmw」でした。
今度は、VMware ESXi Patch Tracker にアクセス
Trackerが表示されたら、以下の表示切替を行います。
ここでは、[ESXi 6.7.0][Tracker view]を指定しています。「ESXi Version 6.7.0 Matrix」が表示されますので、「0.1.1.0-5vmw」を検索します。
テーブル内に「0.1.1.0-5vmw」が見つかります。これをダウンロードします。ここでは、あとの作業上の都合で保存場所を「 d:\ 」にします。ファイル名は、「 VMW_bootbank_igbn_0.1.1.0-5vmw.670.3.73.14320388.vib 」となります。
いよいよ必要なVIBを組み込んだ ESXi 7.0 のインストールメディア作成
引き続き Windows PC での操作になります。大まかな流れは以下になります。
1.ESXi-Customizer-PS の最新版を入手
2.PowerCLI をインストール
3.I211 の VIB を含んだ新規の ESXi 7.0 インストールメディア を作成
<操作>
[1].GitHub から ESXi-Customizer-PS を入手
取り扱いがよくわからなかったのですが 501行のスクリプトをコピーして、テキストエディタ(メモ帳)にペーストしました。ファイル名を ESXi-Customizer-PS-v2.8.1.ps1 として、「 d:\ 」に保存します。
[2].PowerCLIをインストールするため PowerShell(管理者)を起動
以下のコマンドレットを実行
Install-Module -Name VMware.PowerCLI
(「続行するには NuGet プロバイダーが必要です」と「信頼されていないリポジトリ」メッセージのあと、それぞれ [Y] はい(Y) [N] いいえ(N) の質問が出ますが、両方とも「Y」を入力)
続いて実行ポリシーを変更するコマンドを実行
set-executionpolicy unrestricted
(「実行ポリシーの変更」メッセージのあと、[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) の質問には、「Y」を入力)
念のため、PowerCLIバージョンを確認
Get-PowerCLIVersion
(今回は、VMware PowerCLI 12.0.0 build 15947286 が表示されました)
上記までで、d:\ に必要なファイルが2つ保存されているはずです。確認しておいてください。「VMW_bootbank_igbn_0.1.1.0-5vmw.670.3.73.14320388.vib」と「22152 ESXi-Customizer-PS-v2.8.1.ps1」です。
[3].インストールメディア作成
PowerShell で以下のコマンドレットを実行
d:\ESXi-Customizer-PS-v2.8.1.ps1 -v70 -pkgDir d:\
(All done. と表示されたら終了です)
以上の操作で、Windows PC の d:\ に新しいISOファイルが作成されます。ファイル名は、「ESXi-7.0bs-16321839-standard-customized.iso」です。
*最後に忘れずに以下のコマンドレットで実行ポリシーをもとに戻しておきます。
set-executionpolicy restricted
(「実行ポリシーの変更」メッセージのあと、[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) の質問には、「Y」を入力)
ここまでで、PowerShell を使った操作は終了です。
この作成したインストールメディア「ESXi-7.0bs-16321839-standard-customized.iso」を使って ESXi 7.0 をインストールしたところ「No Network Adapters」は発生しませんでした。
後処理(ライセンスキー登録)
インストールが正常に完了したら、ESXi 7.0 のライセンスキーを登録します。上記インストールメディアでのインストールではライセンスキーが無効になっていて、評価版(60日間有効?)状態でした。
VMwareのダウンロードセンターにアクセスします。
ESXi 7.0 のライセンスキーを確認します。
キー登録のため、VMware Host Client で 起動した EXi 7.0サーバーにアクセスします。
確認したキーを「ライセンス」タブの[ライセンスの割り当て]から登録すれば、無償版として認識されます。
以上です。
なお、すべての記事をまとめた★カテゴリーごとの全記事一覧★がありますのでご覧ください。
≪ A bootable device has not been detected. | ケーブルコネクタ接続不良 | HOME | Ubuntu Server 20.04(CUI環境)のコンソール画面を一定時間後に消灯するメモ ≫
≪ A bootable device has not been detected. | ケーブルコネクタ接続不良 | HOME | Ubuntu Server 20.04(CUI環境)のコンソール画面を一定時間後に消灯するメモ ≫