vmdkだけから仮想マシンをVMware Playerで復活
VMware Workstation Player上で仮想マシンを使っています。試したいと考えていた仮想マシンのvmdkだけが手に入りました。
これを起動させるためには、vmxなどが不足しています。ESXiなどの本格的なハイパーバイザーではない「VMware Workstation Player 15」で、このvmdkを利用してvmxなどを作成し起動できるか試してみました。 これが汎用性のある手順かどうかはわかりませんが、メモとして残します。
蛇足ですが、仮想マシンが起動できてもアカウント情報(IDとパスワード)が不明では使えませんので事前に情報を得ておいてください。
図を使って操作の流れを説明します。操作の流れのイメージが把握できれば、テキストだけの説明でも理解し易いと思います。(スクリーンショットを入れるととても長くなってしまいます)。操作のほとんどは「VMware Workstation Player」(以下VMware Playerと記述します)上で行います。
以下の3段階(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)に分けて記述します。
Ⅰ.仮のvmdkを作成
- フォルダーと各種ファイルの位置関係を把握してください。図中の右フォルダーには、これから以下の操作で新規仮想マシンの各種ファイルを作成します。
- Explorerを使うなどして入手した(復元したい)vmdkファイルを任意の場所に保存します。図中の右のフォルダー作成は「VMware Player」での操作として以下で説明します(Explorerで作成しても可です)。
- 「VMware Player」を起動したら、右にある「新規仮想マシンの作成(N)」から「新しい仮想マシンウィザード」 に進み、下にある「後でOSをインストール(S)」を選択して、[次へ(N)]。
- 「新しい仮想マシンウィザード」では、仮のvmdkやvmxなどを作成するプロセスになります(復元したい元の仮想マシンの正体がわかっていれば、その情報を使いますが、不明であれば試行錯誤が必要になることもあります。Linuxであれば、Linux distributionなどをリストから選択してください。Linuxのカーネル情報でもよいはずです)。 具体的には、「新しい仮想マシンウィザード」から「ゲスト OS」項目で、入手した(復元したい)仮想マシンに合わせて、OSの種類やバージョンを選択します。[次へ(N)]。
- 「仮想マシン名(V)」「場所(L)」を入力します。このとき、仮想マシン名は、入手したvmdkのファイル名を使います(拡張子を除いた部分)。場所は、上図を意識して決めてください。
- 「ディスク容量の指定」では、サイズ等の指定はそのままで構いません。あとで削除(置き換え)するからです。[次へ(N)]。
- 「新しい仮想マシンウィザード」に戻って、[ハードウェアをカスタマイズ(C)]を選ぶと「ハードウェア」項目になります。ここで「メモリ」や「プロセッサ」などを調整してください。[閉じる」。
- 「新しい仮想マシンウィザード」に戻ったら、[完了]。
Ⅱ.仮のvmdkを削除(VMware Player上での削除操作)
- VMware Playerのトップに戻ったら、右下にある「仮想マシン設定の編集(D)」を選択します。
- 「仮想マシン設定」でリストにある「ハードディスク(SCSI)」を選び、下部にある[削除]で削除します。右下部の[OK]。(注:Explorer上では、まだ仮のvmdkが残っています)
- 一旦、「VMware Player」の操作から離れます。
Ⅲ.入手した(復旧したい)vmdkを適用
- Explorerなどで、入手したvmdkを作成中の仮想マシンのフォルダーにコピーまたは移動し、上記で作成した仮のvmdkファイルを置き換えます。この操作によって、作成中の仮想マシンフォルダーにあるのは入手したvmdkになります。
- 「VMware Player」に戻り、右下部の「仮想マシン設定の編集」でディスクの追加作業を行います。
- 「仮想マシン設定」で「ハードウェア」タブにあるデバイスリストの下部にある[追加]をクリックします。
- 「ハードウェア追加ウィザード」で、「ハードディスク」を選んで[次へ]。
- 今回の場合、「SCSI」が推奨となっていましたが、「SCSI」を選択しても起動できませんでした。「IDE」または「SATA」を選んで[次へ]。
- 「ディスクの選択」では、「既存の仮想ディスクを使用(E)」を選び[次へ]。
- 「既存のディスクファイル」には、コピーまたは移動で置き換えたvmdkを指定(作成中の仮想マシンのフォルダーに存在しています)。[完了]。
- 「既存の仮想ディスクを新しい形式に変換しますか」が表示されたら、[変換]を選択。「仮想マシン設定」ウインドウでデバイスのリストに「新規ハードディスク(IDE)」または「新規ハードディスク(SATA)」がリストにあることを確認して、[OK]。
「VMware Player」のトップページに戻ったら、復元した仮想マシンを起動してください。起動しない場合は、Ⅰ-4またはⅢ-5を変えてみてください。
慣れている方なら、作成されたvmxファイルを編集してご希望の環境に合わせることが可能かと思います。
また、仮想マシンの名称を変更したいときは、「VMware Workstation Player - ゲストOSの名前変更」に方法を記述していますので、ご参照ください。
以上となります。
なお、vmdkから仮想マシン復元には以下の3情報を参考にさせていただきました。
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