ターゲット型バックアップ重複排除処理の種類
反省を込めた内容です。
ターゲット型バックアップ重複排除ストレージについては、『いつ重複排除が行われるか』というタイミングによって、「Inline(インライン)」型と「Post-Process(ポストプロセス)」型に分類されるのは、ITのストレージ関係者にはよく知られていることかと思います。
このブログでも2015年に「インライン」型と「ポストプロセス」型の対比表を紹介したことがありました。その当時は、この二つのタイプのみが存在して、バックアップには「ポストプロセス」型から発展して出現した「インライン」型の重複排除が市場での事実上の標準であり、「インライン」型を採用すればバックアップ対応に特に問題はない、との思い込みがありました。しかし、バックアップを検討するにあたっては、リストアへの考慮を抜きにしてはいけない、とのことから処理方式を調べなおしてみました。そして分かった内容から、「重複排除バックアップストレージの意外な盲点」と「VMに適切な重複排除バックアップストレージの条件」の2つの記事をアップしました。
さて、インラインとポストプロセスの2種類以外に「Adaptive(アダプティブ)」という処理方式があることが分かったため、今回はそれを含めた比較表を作成してみました。なお、説明を簡略化するため、レプリケーション処理は省略してあります(基本的に、レプリケーションは重複排除と同じタイミングで開始)。
データ取り込み(ingest:インジェスト)時の動作による分類
分類 | インライン |
アダプティブ (ランディングゾーン使用) |
ポストプロセス |
重複排除のタイミング(バックアップサーバーからデータを受信したときの振る舞い) |
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プラス面 |
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マイナス面 |
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*「アダプティブ」処理の記述については、個人的に理解した内容です。もう少し知りたい場合は、例えばExaGridの情報が参考になるかと思います。なお、記載内容につきましても個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
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