31 EB(エクサバイト)
昨日の2月5日、イベント「IDC Storage Vision Japan 2019」というセミナーを聴講してきました。このセミナーにはほぼ毎回参加しています(多分十数年間ほど)。もともとストレージ(倉庫ではなくIT製品)が専門分野なので、業界動向や技術動向を把握するにはとても役に立つイベントなのです。
昨年も出席し、そのトピックとして「163 Zeta Bytes」という記事を投稿しました。『全世界のデジタルデータの生産量が2025年には163 ZB(ゼタバイト)に達する』という予測の163 ZBがいかに大きい量であるかを感覚的に把握しようとした内容でした。
今回は新しい予測の案内はなかったのですが、資料の中に「エンタープライズストレージシステムの国内出荷容量は2022年には31.0 EBに増加する」という記述がありました。この大きさ(量)を感覚的に把握するため記事「163 Zeta Bytes」と同様にDVD-R/RWの枚数に換算してみます。
EB(エクサバイト)はExa BytesまたはExabyteの略で、TB(テラバイト)の1000×1000倍、またはGB(ギガバイト)の1000×1000×1000倍の容量を表す単位です。
31EB(31×109GB)はDVD-R/RW(容量4.7GB)を基にすると、
31EB ÷ 4.7GB =31×109 ÷ 4.7 ≒ 6.595×109 ⇒ 約66億枚
直径120mm(0.12×10-3km)のDVDを66億(6.6×109)枚直径方向に並べると、
0.12×10-3(km)×6.6×109(枚) ≒ 7.9×105(km)
地球と月の中心間距離の384,400km(3.8×105 km)をもとにして、DVD66億枚分は「地球と月の距離」の何倍かというと、
7.9×105 ÷ 3.8×105 ≒ 2.1 ⇒ 約2倍
昨年の記事、163ZBよりはインパクトは少ないかもしれません。しかし、それでもDVDを並べると、月にいって戻ってくる距離に相当するのです。31EBは十分大きな容量といえませんか。
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