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EaseUS Partition Master Professional を入手しました

EaseUS Partition Master Professional 12.10が入手できたので、基本的な操作を行ってみました。その使用記録を数回に分けて掲載します。参考のため、スクリーショットを多用した説明にしますので理解しやすく、操作に迷うことはないと思います。


EaseUS Partition Master(以下epmと省略)は、その名前の通り、パーティションの作成、移動、マージ、サイズ変更の機能をメインとし、さらに、SSDに移行や換装などの作業にも使用できるツールです。詳しい製品内容は、以下のURLに紹介されています。


https://jp.easeus.com/partition-manager-software/professional.html


パーティションの操作は、Windows標準の「DiskPart」コマンドでも行えます。しかし、コマンドベースなので「ムツカシイ」、そして作業にはかなり神経を使います。epmを使いますと、WindowsのGUI上で操作できますので、はるかに「ラク」に作業できます。操作は直感的なので初めての方にも使いやすいツールです。


また、epmでの作業処理は、「処理指示 ⇒ 保留 ⇒ 確認 ⇒ 実行」が基本になります。処理は直ちに実行されるのではなく、一旦保留されるので確認してから実行できます。そのため、勘違いや間違いを起こす危険性が少なくなります。

パーティション操作が必要になるのはどんなケース?

Windowsのラップトップ(いわゆるノートPC)では、物理的に一台のドライブが搭載されていて、ドライブとしてはCドライブのみで構成というモデルをよく見かけます。


実は、ユーザーが作成するデータは、Windows(OS)があるドライブとは別のドライブに格納(保存)すると、とても管理が楽になり使い易くなります。データの管理面から、すごくお勧めです。しかし物理的にドライブをPC内部に追加するのはコストがかかりますし、ラップトップ型ですと物理的に無理があります。


このような場合には、見かけ上(論理的・仮想的)に1台のドライブを2つのパーティションに分けて、CドライブにはWindows(OS)そのもの、Dドライブにはユーザー作成のデータ(文書、写真、音楽など)の保存場所とすることができます。こうすることでデータの整理やバックアップ作業などがスッキリしてわかりやすくなります。


逆に、最初から2パーティションで構成されているケースでは、Windows(OS)を格納している領域の余裕がなくなってきたとき、容量サイズを増やしたいというニーズに使用することも考えられます。


今回は、先ず1台のCドライブのみの構成を論理的に2台のドライブにするepm操作を行ってみます。

epmのインストール

epmのインストールは非常に簡単です。インストール中に、「セットアップに使用する言語の選択」、「使用許諾契約書の同意」、「epmをインストールするフォルダー」、「追加タスクの選択」などが質問されますが、どれも初期設定を使って進められますので、悩むことはありません。つまり、「Enter」キーを次々に押していくだけでインストールは完了します。


epmIconOnDesktop.gif

インストールが完了すると、デスクトップに「EaseUS Partition Master 12.10」のアイコンが出来ています。今回のepmのインストールでは、214MBほどの容量が使われました。


今回の使用例となる現時点のドライブ状況を、Windowsのエクスプローラーで見てみます。

Clabel0_New.gif

1台のドライブ(レター:C)とDVDドライブ(レター:D)が存在しています。

epmの起動

それでは、epmアイコンをダブルクリックして起動します。


epmUAC_New.gif

「ユーザーアカウント制御」が先ず機能しますので、[はい]でepmの実行を許可します(epmの起動時には必ずUAC確認が行われます。これ以降の説明では省略します)。


epmStart.gif

epmの起動画面です。


Clabel2_New.gif

Windows標準のエクスプローラーでは表示されない現在のパーティション情報が表示されます(ご使用のPCによって、詳細は異なります)。ここでは、Windows(OS)本体が入っているCドライブに操作を行います。

ラベル操作

このまま操作を進めても良いのですが、作業の間違いを防ぐため、Cにラベルを付けて見やすくします。もし、すでに別のラベル名が付いていれば、この操作はスキップしてください。


Clabel3_New.gif

マウスでC:を選択し右クリックで表示されるメニューの「ボリュームラベルを変更」、または、左ペインにある「ボリュームラベルを変更」の操作のいずれかから行います。

※ これ以降は、右クリックで表示されるメニューを使った説明に統一します。


Clabel4_New.gif

ここでは、「パーティションラベル:」に『Windows10』を例として入力します。[OK]で進めます。


Clabel5_New.gif

左ペインの「保留中の操作」に「ボリュームラベルを変更(C:)...」が表示されて、処理実行待ち状態となっています。


Clabel6_New.gif

左上のチェックマーク[レ](変更を適用)をクリックします。


変更適用確認_New

保留中の操作を適用するかを確認されますので、[OK]で実行します。


Cラベル変更適用状況

処理進行状況を示す「変更を適用」の画面が表示され、完了後に自動的に閉じます。


操作完了_New

これで操作が完了しました。[OK]で閉じます。


エクスプローラー表示_New

Windows標準のエクスプローラーでも、ドライブCに「Windows10」ラベルを確認できます。

Cドライブを分割(パーティションのサイズ調整)

今回の目的、Cドライブを分割してユーザーが作成したデータ(写真、文書など)を格納する見かけ上のドライブEを作成するためには、「パーティションのサイズ調整/移動」を完了させてから、「パーティション作成」を行うという2ステップになります。

サイズ調整/移動

Cサイズ調整1_New

「C: Windows10」を右クリックしてメニューから[パーティションのサイズ調整/移動]を選択します。


Cサイズ調整2_New

マウスでレバーを左にスライドさせて、「未割り当て領域 後」(スクリーショット上では右側)にユーザーデータ用の領域を確保します。

※ Cとして残す領域は空きに十分余裕を持たせておいてください。


Cサイズ調整3_New

未割り当て領域が後ろ(右側)にできました。もし、ドライブがSSDなら「SSDを最適化」にチェックを入れても良いでしょう。[OK]のクリックの後「ボリュームをロック」のウインドウが一瞬表示されます。


Cサイズ調整4_New

左ペインの「保留中の操作」の操作にマウスポインターをあてると、『パーティションのサイズ調整・・・コンピューターの再起動が必要です』が表示されます。この操作の処理には再起動が伴うことがわかります。


Cサイズ調整適用_New

[適用]マークをクリックします。


Cサイズ調整適用確認_New

[はい]を選択します。


Cサイズ調整注意_New

再起動が伴う処理、という注意です。[はい]を選択します。この後、再起動が始まります。


Cサイズ調整再起動1Cサイズ調整再起動2Cサイズ調整再起動3Cサイズ調整再起動4Cサイズ調整再起動6Cサイズ調整再起動7

上記の連続スクリーンショットで示すように、再起動を数回繰り返しながら処理が進みます(左→右→左下→右の順)。


Cサイズ調整後エクスプローラ_New

Windows起動後にエクスプローラー表示でドライブを確認すると、ドライブCのサイズが縮小していますが、ユーザーデータ用のドライブはまだ表示されていません。次の作業に進みます。

パーティション作成

Cサイズ調整後1_New

epmを起動し、先ほど作成した「未割り当て領域」がドライブCの右側にあることを確認して、右クリックからメニューの「パーティション作成」を選択します。中央の最下部行に示されている箇所でも可能です。


PartitionCreation2_New.gif

今回の例では、パーティションラベルを『データ1』とし、ファイルシステムは『NTFS』、ドライブレターは『E:』とします。

※ プルダウンメニューからドライブレターを選択できます。この例では、『D』はありません。既にDVDドライブにレター『D』が割り当てられているからです。ドライブレター『D』を使いたいときは、この操作の前にDVDドライブのレターを、例えばFとかRなどに変更しておきます。つまり、事前にどのドライブもレター『D』を使っていない状態にします。また、 ドライブがSSDなら、「SSDを最適化」にチェックを入れておいても良いでしょう。

「OK」で次に進みます。


Cサイズ調整後2_New

ファイルシステムを『NTFS』および、レターを『E』、ラベルを『データ1』にする操作が、「保留中の操作」に入っています。「変更を適用」で処理を実施します。この後、適用確認や、処理進行、操作完了のウインドウが表示されます(以下のスクリーンショット)。これまでと同様ですので、説明は省きます。


変更適用確認_New

Cサイズ調整後処理進行

操作完了_New


この後、エクスプローラーでドライブを表示させてみます。


C調整後エクスプローラーE_New 

今回の目的だったユーザーデータを保存する、ドライブレター『E』、ラベル『データ1』というドライブが作成されています。この中には、通常の操作でファイルを保存したり、フォルダーの新規作成などができます。


Windows(OS)本体が入っている領域のサイズ変更は、起動不能の障害を発生することがあるため、細心の注意が必要な作業となります。それに比べると、epmを使う作業は、確認しながら進められるのでとてもラクでした。



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[ 2018年09月18日 19:17 ] カテゴリ:Homebuilt computer | TB(0) | CM(-)
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