ワイヴァンアイエス研究所ブログ

ストレージシステムやITの技術動向やテクノロジーなどを紹介。その他、趣味的な話題もあります

お決まりの方法では解決しない「VMware Authorization Service」

VMware Authorization Serviceが通常の解決法(サービスを直接開始)で起動しませんでした。


VMware Workstation 14.1.2 Playerがリリースされたので、14.1.1からアップデートしました。その後、クライアントOSを起動しようとしたら、エラーで起動できません。


VMplayerError.gif

↑ エラーが発生。以下のメッセージ

パワーオン中にエラーが発生しました:VMware Player は、VMware Authorization Service の起動に失敗しました。VMware Authorization Service を手動で起動してみてください。この問題が続く場合は、VMware サポートに連絡してください。


「コンピュータ管理ツール」から「サービス」とたどり、VMware Authorization Service サービスを開始させる、という通常の方法を行ってみました。

VMwareAuthSev.gif

↑ ①VMware Authorization Serviceを選び、②「サービスの開始」をクリック

VMwareAuthSevStartError.gif

↑ しかしエラーが発生。以下のメッセージ

ローカル コンピューター で VMware Authorization Service を開始できませんでした。詳細情報はシステム イベント ログ を参照してください。これがMicrosoft 以外のサービスである場合は、サービスの製造元に問い合わせてください。その際、サービス固有のエラーコードが 6000009 であることを伝えてください。

通常のサービスを直接開始させるというおきまりの方法では解決できないのです。


では、イベントビューアでエラーログを調べてみます。

SystemLog.gif

↑ システムログ。固有エラーコードの6000009が確かにあります。VMware Authorization Serviceが止まっています。

ApplicatioLog2.gif

↑ アプリケーションログ。VMware Workstationの再インストールが勧められています。

ApplicatioLog3.gif

↑ アプリケーションログ。vmmon driverとバージョンが合っていないのです。


解決方法は、「vBrain.info」というブログサイトにありました。 「Workstation 14 Upgrade – Authorization Service error 6000009」というトピックです。


VMware Workstation Playerをアップデートしたときに、vmx86.sysドライバーがアップデートされないことが原因だということです。早速、C:\Windows\System32\drivers\にあるvmx86.sysをプロパティの「詳細」で調べてみます。

vmx86sysDetails.gif

↑ バージョンをみると確かにアップデートされていません。


それでは上記の「vBrain.info」サイトにある解決方法をもとにして日本語の説明にします。解決方法は、以下の5ステップになります。

  1. 必要なインスト用ファイルとツールをダウンロードする
  2. Windowsの起動時に、vmx86.sysをロードさせない(SysInternals Autorunsを使って操作)
  3. Windowsを再起動させる
  4. vmx86.sysを別名にする
  5. VMware Workstation Playerを修復インストールする(インストール後再起動)

1. 必要なインスト用ファイルとツールをダウンロード

VMware Workstation 14.1.2 Playerをまだダウンロードしていなければ、「ダウンロード VMware Workstation Player」からダウンロード(VMware-player-14.1.2-8497320.exeが入手)します。(注:ここでは14.1.2の64-bitを選択していますが、問題を起こしている該当バージョンとタイプを入手してください)

VMwareWkstnPlayerDwnld.gif

↑「ダウンロード↓」をクリックして、適切な場所に保存してください

続いて、Autoruns for Windowsを「Windows Sysinternals」からダウンロードします。

WinSysInternalsDwnld.gif

↑「Autoruns を実行する」をクリックすると、autoruns.exeがダウンロードされますので適切な場所に保存してください。

2. SysInternals Autorunsでvmx86.sysを非ロード処理

ダウンロードした autoruns.exe を「管理者として実行」で起動します。

autoruns_vmx86drivers.gif

↑ 上部のタブ「Drivers」を選択して、「vmx86」をスクロールダウンして探し、チェックボックスのチェックを外します(スクリーンショットではチェックが付いていますが、クリックしてチェックを消してください)。これで次のWindowsの起動時に「vmx86.sys」ドライバーがロードされません。

3. ここで一旦Windowsを再起動

Windowsを再起動させます。

4. vmx86.sysをリネーム

Windowsの起動後に、C:\Windows\System32\driversにあるvmx86.sysを、例えばvmx86_old.sysのように別の名前にします。

5. VMware Workstation Playerを修復インストール

最初にダウンロードした「VMware-player-14.1.2-8497320.exe」を実行

VMwareWorkstationPlayerInst.gif

↑「次へ(N)」

VMwareWkstnPlayerRepair.gif

↑「修復(P)」を選択

VMwareWkstnPlayerRepair2.gif

↑「修復(P)」を押して、次に進める

VMwareWrkstnPlayerRepair3.gif

↑ 処理が進みます

VMwareWkstnPlayerRepair5.gif

↑ 完了。「完了 (F)」をクリック

VMwareWkstnPlayerReboot.gif

↑ Windowsを再起動させます。「はい(Y)」をクリック



以上で作業は終了です。再起動後、C:\Windows\System32\driversにある vmx86.sys のプロパティで「詳細」を確認してみます。

vmx86sysNewDetails.gif

↑ 更新されました(バージョンが上がりました)


この作業の結果、VMware Authorization Serviceもスタートしていて、VMware Workstation PlayerでゲストOSも正常に起動できるようになりました。問題は解決しました!



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[ 2018年05月28日 19:30 ] カテゴリ:仮想マシン | TB(0) | CM(1)

すご~く基礎的な単位の話

ストレージの容量を表す単位の話です。


前回の投稿記事で、163 Zetta Byte(ゼタバイト)というデータ量を示す比喩的な話題を書きました。ついでなので、容量を示す単位へと話を続けます。


コンピュータ(PCを含めて)のデータ容量を表す単位としては、2種類使われていることはご存じでしょう。そして、これが面倒なのです。例の「1TBのHDDを買ったのに、容量が900GBちょっとしかない」という混乱を起こします。


先ず、情報量の単位表を示します。

UnitTable.gif


これは国際単位系のSI接頭辞(10のべき乗を使用)と2進接頭辞(2のべき乗を使用)の単位系の表です。ストレージ製品の仕様で記載されている容量は、SI接頭辞の単位で示されています。一方CPU(キャッシュ)やメモリーで使われるのは、2進接頭辞の単位となります。


そのため、ストレージ容量を確認するときには注意が必要になります。ストレージ容量をコンピュータ(CPU)が2進数ベースで表示するため起こる、前述の「1TBのHDDを買ったのに、容量が900GBちょっとしかない??」的な謎を理解しましょう。


例を挙げて計算で示すのがわかりやすいと思います。Windowsでストレージの「プロパティ」を表示させてください(以下は私のWindows 10環境の例です)。


例1:「容量1TBのHDD」として販売されていたドライブのプロパティです。

Drive1Property.gif

①の箇所にある数値は、10進数ベースの容量です。

1,000,203,087,782バイト=1.000203087782×1012≒1.0×1012バイト

となっています。上の表で1012は1Tですから、確かに1TBです。しかし、②の箇所にある数値では、「931GB」と表されています。普通、この値を見て『あれ~? 1TBじゃない!』と訝ることになります。

この「931GB」というのは、2進数ベースで示した数値なのです(ご存じかとは思いますが)。ですから、本来は「931GiB」と表示されるのが良いのです。

1,000,203,087,782バイトを2進数ベースのGiB単位で示すには以下の計算をします。

1000203087782 ÷ 230 ≒ 9.3151×1014=931.51×1012 ⇒ 931GiB

ここで小数第1位目を四捨五入して、932GiBにしないことにも注意です。このHDDに931GiBのデータ量は格納できますが、932GiBのデータ量は格納しきれないからです。四捨五入してはいけません。切り捨てが基本です。


例2:「容量160GB」のHDDとして販売されていたドライブのプロパティです。

Drive2Property.gif

上の例1と同様の計算をします。①の値を確認します。

163,925,979,136=163.925979136×109(≒ 163GB)

163GBの容量です。続いて2進数ベースで値を求めます。

163925979136 ÷ 230≒ 152.668 ⇒ 152GiB

これが、②の値の意味するところです。


蛇足ですが、上記の計算はGoogleの検索ボックスで答えが求められます。式の「÷」 は 「/」、べき乗は「^」に置き換えて入力します。具体例を以下に示します。

1000203087782 ÷ 230 ⇒ 1000203087872/2^30

163925979136 ÷ 230 ⇒ 163925979136/2^30

矢印の右にある式をGoogle検索ボックスに入力すると答えが表示されます。

もう一つ、本記事の最初に掲載した表にある右欄の「SIと2進数の差」の求め方も例で示します。


「SIと2進数の差を求める」(PBとPiBの場合の例)

最初の表から、1PiB=250 そして 1PB=1015 を読み取り、以下の計算をします。

(250 - 1015)÷ 1015 ≒ 12.6%

Google検索ボックスでは、以下の式を入力します。

(2^50-10^15)/10^15

他のKBとKiB、MBとMiBやGBとGiBなどについても、同様にして計算できます。



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[ 2018年05月23日 20:14 ] カテゴリ:ストレージシステム | TB(0) | CM(0)

163 Zetta Bytes

この大きさを「地球と月の距離」で把握!


地球と月

久々で、かつ専門分野に関する投稿ですが、2018.02.06に開催されたイベント「IDC Storage Vision Japan 2018」に出席したことを今頃アップするというのですから大マヌケなトピックです。


このイベントには知人も多く参加していました。業界は変わらないけれど所属(会社)が変わっている人も多いのです。この業界ではよくあることです。


スポンサーに目を向けると、数年前のこのイベントにスポンサーとして参加していた外資系の専業ベンダーがありました。他社製品にない特徴があり、印象も良かったのですが、なんと! 今年はある大手企業の一部門として講演していました。相変わらず変化が激しい業界であることを認識します。


全体的な流れとして、「専業ベンダーが活躍する時代から総合ベンダーが力を発揮する時代」へと変遷しているように感じます。ただ、また暫くすると「専業ベンダーが活躍する時代」へと変わるのでしょう。このスパイラルで業界は動いているようです。


さて本日のタイトルの「163 Zetta Bytes」ですが、IDC調査では「2025年における全世界のデジタルデータ の生成量が163ゼタバイト」に達すると予測しています。


Zetta Byte(ZB:ゼタバイト)は、TB(テラバイト)の1000×1000×1000倍の容量を表す単位です。すごく多い量なのでしょうが、ピンときません。


DVD-R/RWの容量は4.7GBですから、このDVD何枚分に相当するかでどのような量なのかを把握してみます。

163ZB÷4.7GB ≒ 35×1012 ⇒ 35兆枚!

まだよく実感できません。


この35兆枚のDVDと「地球と月の距離」との比較を行ってみます。

DVD-R.gif

DVDの直径は120mmですから、35兆枚を直径方向に並べると、

0.12×10-3(km)×35×1012(枚)≒ 4.2×109(km)

「地球と月」の中心間の距離は、384,400km(≒ 3.8×105km)ですので、上記の4.2×109kmは、「地球と月」の距離の何倍かというと、

4.2×109 (km) ÷ 3.8×105 (km) ≒ 1.1×104 ⇒ 約1.1万倍


よって、163ZBはDVDを並べた場合、以下のイラストに示す「地球と月」の間を1万1千倍した距離、または「地球と月」を5,500回往復する距離に相当します。

地球と月の距離2

163ZBがどれほど膨大な量になるかをイメージするのにすこしは役に立つでしょうか。


ちなみに、DVDを積み重ねた場合、一枚の厚みは1.2mmですので、35兆枚で約4.2×107km。これは、「地球と月」の距離の約110倍です。55回往復する距離、と理解してもいいですね。


計算あってるといいんですが・・・



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[ 2018年05月16日 21:06 ] カテゴリ:ITインフラ | TB(0) | CM(0)