- オールフラッシュオブジェクトストレージの採用が増加 [2021/03/09]
- SSD が HDD よりも安くなるのはいつか? [2021/03/04]
- Gartner HCI Magic Quadrant 2020 [2021/03/01]
- 2020年第1四半期のクラウドITインフラ支出は前年同期比で2%増 [2020/07/01]
- グラフ例 Storage Newletter(2020.05.27) [2020/06/29]
- Storage Newsletter(2020.06.19)から [2020/06/26]
- Storage Newsletter(2020.06.18)から [2020/06/22]
- Storage Newsletter(2020.06.05)から [2020/06/14]
オールフラッシュオブジェクトストレージの採用が増加
The Digital Era Is Fueling Adoption of All-flash Object Storage
上記は、ESG(Enterprise Strategy Group)および Scality 社によって2021年1月27日に発表された調査レポートの原題です。Scality 社は、オブジェクトストレージで有名な企業です。
上記のレポートは、ESG 社に登録することでダウンロードが可能です。登録が面倒ならば、概要がプレスリリースとしてアップされていますので、以下のタイトルの記事が閲覧できます。
ESG and Scality report: AI, automation driving need for all-flash object storage as primary application data storage
プレスリリースのニュースソース:以下2サイト
日本語の概要(プレスリリースの一部)
- オールフラッシュオブジェクトストレージを使用している組織の IT プロフェッショナルの 77% は、このテクノロジーがオンプレミスストレージ環境に大きな影響を与えたか、または画期的なテクノロジーであったと述べている
- オールフラッシュオブジェクトストレージを使用しているか関心を持っている組織では、77% が新しいワークロードやイニシアチブが需要を促進していると答えている
- 回答者の 95% が、オブジェクトストレージ環境のすべてまたは一部でフラッシュストレージを使用している
- 回答者の 23% がすでにオールフラッシュオブジェクトストレージソリューションを導入している
- オールフラッシュオブジェクトストレージを使用していない組織の回答者の 87% が、今後12か月以内にオンプレミスのオールフラッシュオブジェクトストレージを評価する予定
- 回答者の 57% が、データ保護と信頼性をオールフラッシュオブジェクトストレージソリューションの非常に重要な属性としてランク付けしている
- 回答者の23% がパフォーマンスをオールフラッシュオブジェクトストレージソリューションの最上位の属性としてランク付けしている
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解や個人的な見解に基づいています。間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上
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SSD が HDD よりも安くなるのはいつか?
原題:
SSDs will crush hard drives in the enterprise, bearing down the full weight of Wright’s Law
上記のレポートが「BLOCKS & FILES」のサイトに、2021年1月25日(米国時間)付けで掲載されています。興味を惹かれましたので、読んでみました。個人ユーザー向けというより企業ユーザー(エンタープライズ)分野におけるレポートです。
概要を以下に記述します。
- 生産されているフラッシュの容量は、すでに HDD の容量よりも多い。この大量生産の優位性が、フラッシュの価格をディスクドライブの価格よりも急速に下落させており、データセンターでは確実に SSD が HDD の後を継ぐことになる
- 「Wright の法則」を基準として使用すると、生産の効率化によって、2026年までにテラバイト当たりのドル価格ベースで SSD は HDD よりも安くなると予測
- Wikibon では、HAMR と MAMR の HDD ベンダーが、現行の PMR HDD テクノロジーよりもコストを下げる可能性は低いと考えている
このレポートには、3個のグラフが掲載されています。その説明も加えておきます。
- 1つ目のチャート(グラフ)の説明
オレンジ色の線は、時間経過に伴うハードディスクドライブ (HDD) のストリートコスト($/TB)を左側の対数スケールのX軸に対してプロット。青い線は同期間の SSD のストリートコスト($/TB)を表し、2026年にはこの二つの線が交差すると予測。緑の点線は右の縦軸の値に対して SSD と HDD のコストの比率を表す
- 2つ目のチャート(グラフ)の説明
白の点線は、SSD、USBステックおよびそしてカメラ用のカードのコンシューマー向けフラッシュ製品を合計した年間出荷容量を、HDD および テープ、SSD、USBスティック、カメラ用カードといった製品の年間出荷合計容量で割った百分率。オレンジ色の領域は、HDD の年間出荷総エクサバイト数の推移
- 3つ目のチャート(グラフ)の説明
2020年までの HDD 実績出荷台数と2030年までの予測出荷台数を示す。コンシューマーおよびエンタープライズ(データセンター)の HDD は、別々に示されている。コンシューマー向け HDD の出荷台数が生産効率のコスト削減を牽引した
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上
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Gartner HCI Magic Quadrant 2020
昨年(2020)12月に Gartner 社から 2020 HCI Magic Quadrant(以下MQ)が発表されていました。今頃に取り上げることになってしまいました。
Gartner 社から2020年12月7日に発表されたレポートのタイトルは以下となっています。
Magic Quadrant for Hyperconverged Infrastructure Software
Gartner 社または Nutanix 社のこのレポートに関するサイトから登録すると上記の詳細な情報のレポートが入手できます。概要だけを把握するならレポートを短くまとめているサイトがあります。MQ のグラフも載っています。以下のリンクをご参照ください。
以下、概要
- ハイパーコンバージドインフラストラクチャの MQ の基準を改定し、HCI ソフトウェアプレーヤーのみを含めるようにした
- 基準の改定により、Cisco、Dell EMC、HPE、Huawei、Red Hat が 2020年 HCI MQのエディションから除外された
- HCI システムは、標準のハードウェアで動作するソフトウェアとして、または統合アプライアンス(ハイパーコンバージド統合システム:HCI)として利用可能になった
- HCI ソフトウェアの定義を厳格化したことで、HCI ソフトウェアは、複数のサーバープロバイダーのサーバーハードウェア上で実行されるシングルインスタンス化から、仮想化されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、およびそれらに関連する管理を提供する
- リーダーボックスで Nutanix は VMware をリードしている
- 「Challenger」は存在せず、Microsoft が唯一の「Visionary」である
- Pivot3 は、Challenger から「Niche」プレイヤーへと移行(降格)
- Scale Computing、StorMagic、Starwind は、「Niche」のボックスに昇格
- Red Hat は、対象を3つのユースケースのみに絞ったため、同社を除外した
- アナリスト(Gartner)は、MQ に含めるため HCI ベンダーが、コア IT、クラウド、エッジ、ミッションクリティカル、VDI など、少なくとも4つのユーザーケースでユーザーの要件を満たすことを要求している
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
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2020年第1四半期のクラウドITインフラ支出は前年同期比で2%増
しかし、クラウド以外の従来型インフラへの投資は年率16%で急落
ブログタイトルと上記一行目がセットです。2020年6月29日13時37分(米国時間)のStorageNewsletter.com編集のプレスリリースのタイトルを日本語化してみました。
原題:
Cloud IT Infrastructure Spending Up 2% Y/Y in 1Q20
But investments in traditional, non-cloud, infrastructure plunged yearly 16%.
概要
- IDCによると、パブリッククラウドやプライベートクラウドを含むクラウド環境向けのITインフラ製品の販売によるベンダーの売上高は2020年第1四半期で2.2%増加したが、クラウド以外の従来型インフラへの投資は前年同期比で16.3%減少
- 2020年におけるクラウド環境と非クラウド環境のインフラ支出の格差は、イーサネットスイッチ、コンピュート、およびストレージプラットフォームという3つのITインフラドメインすべてに波及
- クラウド配備環境では、コンピュートプラットフォームが362億ドルと引き続きクラウドITインフラ支出の最大のカテゴリー。ストレージプラットフォームは8.1%増の249億ドルと最も急速に成長するセグメント。イーサネットスイッチセグメントは、対前年比3.7%で成長
- 地域レベルでは、クラウドITインフラセグメントにおけるベンダー収益の前年同期比の変化は、中国の21%増から西欧の12.1%減までと幅がある
- 長期的には、クラウドITインフラへの支出は5年間CAGR9.6%の成長で、2024年には1,056億ドルに達し、ITインフラ支出全体の62.8%を占めるとIDCは予測
- パブリッククラウドデータセンターはこのうち67.4%を占めCAGR9.5%の成長し、プライベートクラウドインフラへの支出はCAGR 9.8%の成長を遂げると予想
- 非クラウドITインフラへの支出は、2020年には幾分回復するが、5年間のCAGRは-1.6%と減少し続ける
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上です。
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グラフ例 Storage Newletter(2020.05.27)
以前、タイトル「Storage Newsletter(2020.05.27)から」で、
欧米におけるストレージ技術の採用、プロジェクトの優先順位、および製品/機能のニーズ
の情報をお伝えしました。
その中で、個人的に興味を惹かれた項目を列挙しましたが、実際どのような情報なのかがわかるように、その項目「#1」のグラフを参考にアップしました。項目#1は、「2020年の新プロジェクトで検討する技術とは?」です。調査内容等については、「Storage Newsletter(2020.05.27)から」を参照してください。
当然ながら、All Flashにかかわるテクノロジーが上位に来ていますが、「Object Storage」にかかわるテクノロジーも2項目ランクインしています。ウォームやコールド領域に存在するデータが増加していることを反映した傾向を示しているように思います。
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご了承ください。
以上です。
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Storage Newsletter(2020.06.19)から
2020年第1四半期のWWコンバージドシステム市場は前年同期比4.5%増の39億ドル
ブランド別では、NuanixとHPEを抑えてDellがリーダー
原題:
WW Converged Systems Market Up 4.5% Y/Y in 1Q20 to $3.9 Billion
As branded, Dell leader in front of Nutanix and HPE
2020年6月19日午後2時23分(米国時間)にStorageNewsletter.comが編集したプレスリリースです。上記リンクの記事は6月27日(?)以降は定期購読者のみがアクセスできます。
リリース文から抜粋した概要をお伝えします。
全体概要
- IDCのWorldwide Quarterly Converged Systems Trackerによると、2020年第1四半期のWWコンバージドシステム市場の売上高は前年同期比4.5%増の39億ドル
- コンバージドシステム市場全体は、2020年第1四半期の厳しいマクロ環境の中で回復力を示した
- ハイパーコンバージドシステム市場は、企業がソフトウェア定義インフラを活用しようとするにつれて拡大を続けており、認証リファレンスシステムおよび統合インフラ部門は、ヘルスケアや通信などの業界における要求の厳しいワークロードに関連した、豊富な構成のプラットフォーム販売のおかげで、2019年第2四半期以来最高の四半期成長を記録した
集計データ概要
- 「統合プラットフォーム」の売上高は、2020年第1四半期には8.7%減の39億ドルとなり、4億7800万ドル相当の収益。これはコンバージドシステム市場全体の売上高の12.3%に相当
- 「ハイパーコンバージドシステム」の売上高は、2020年第1四半期に前年同期比8.3%増の39億ドルとなり、20億ドル弱の収益。これは、コンバージドシステム市場全体の50.9%に相当
- ハイパーコンバージドシステム市場をブランド別にみると、Dell Technologies が最大のサプライヤーで、売上高 6億6,630万ドル、シェア33.6%。Nutanixは、2億6,000万ドルのハードウェア売上げとなり、当四半期のHCI市場全体の13.1%を占めた。Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、売上高が1億1,870万ドルで四半期を終え、6.0%のシェアを獲得した
- ハイパーコンバージドソフトウェアの所有者別のランキングによると、VMwareのハイパーコンバージドソフトウェアを搭載した新しいシステムは、2020年第1四半期のベンダー総売上高のうち8億4120万ドル、市場全体の42.4%を占めている。Nutanixのハイパーコンバージドソフトウェアを搭載したシステムは、第1四半期に5億6170万ドルの売上高であり、市場全体の28.3%を占めた。いずれの金額も、ハードウェアレベルでのブランド化の設定とは無関係に、販売されたすべてのHCIハードウェア、HCIソフトウェア、およびシステムインフラストラクチャソフトウェアの代価を表している。これらのデータではハードウェアの売上が重要な要因となっているため、この表は、それぞれの企業のソフトウェアの全体的な実績を反映、または完全に一致しているとは限らない
特記事項
- Dell Technologiesの売り上げは、DellとEMCの合計を表す
- IDCは、2社以上のベンダー間で売上高または出荷台数のシェアの差が1%以下の場合に、WWコンバージドシステム市場において統計的に同等とみなしている
- 2019年以降のハイパーコンバージドシステム市場には新種のdisaggregated HCIも含まれている
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Storage Newsletter(2020.06.18)から
2025年までに200ZBを保管する世界 – Cybersecurity Ventures/Arcserve
全データの50%をクラウドに保存
原題:
World to Store 200ZB by 2025 – Cybersecurity Ventures/Arcserve
50% of all data to be stored in cloud
2020年6月18日午後2時20分にStorageNewsletter.comが編集したプレスリリースです。6月25日(?)以降は定期購読者のみが記事にアクセスできます。
以下は、リリースから抜粋した概要です。
ArcserveがスポンサーとなりCybersecurity Venturesが行った調査では、2025年までに世界のストレージ容量が200ZBを超え、そして、その50%がクラウドに保存されることが予測されています。
データ爆発
現在50億人以上がデジタル機器やクラウドにアクセスしてデータを保存していますが、2030年には約75億人が同様なアクセスと保存を行うと予想しています。ArcserveのCTOであるOussama El-Hilali氏によると、『データの増加を予測しようとするたび、常に過小評価となることが多い』とのことです。
ランサムウェア攻撃
サイバー犯罪の中でも最も急速に成長しているランサムウェアは、人類が知る限り最も感染力のあるデータ感染症であり、毎年、多くの個人や組織に被害を与えているそうです。また2021年までに企業または個人ユーザーが5秒ごとにランサムウェア攻撃の犠牲になると予測しています。
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご理解ください。
以上です。
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Storage Newsletter(2020.06.05)から
WWオープンコンピュートプロジェクト(コンピューティイングとストレージ)インフラストラクチャ市場は2024年までCAGR(年平均成長率)16.6%の成長で338億ドルに
原題:
上記は、2020年6月5日14時30分にアップされたStorageNewsletter.comのプレスリリースです(現在は定期購読者のみが内容にアクセスできます)。
OPC(Open Compute Project)とは、中規模から大規模のデータセンターオペレータ(ハイパースケーラー)で増大するコンピューティングインフラストラクチャーに対する需要を効果的にサポートするオープンコミュニティということです。設立は2011年です。このオープンコンピュート標準は、Facebook、Microsoft、LinkedIn、Alibaba、Baidu、Tencent、Rackspaceなどの企業によって支持されています。
今回のニュースリリースによる、コンピューティングとストレージの2セグメントについての市場予測は以下となります。
コンピューティングセグメントに対する支出予測:
- 2024年までCAGR16.2%で成長し、280億7000万ドルに達する
ストレージセグメントに対する支出予測:
- 2024年までCAGR18.5%で成長し、57億3000万ドルに達する
コンピューティングとストレージセグメントを合計したこの市場全体については、Covid-19の状況下で2020年前半は前年比成長率が若干鈍化しますが、2021年から2022年にかけて市場は急速に回復すると想定しており、2024年には上記タイトルにある成長(CAGR16.6%で338億ドル)を達成すると予測されています。
以下は、リリース文からの抜粋:
コンピューティングセグメントは、コンピューティングプラットフォーム(すなわち、アクセラレータと相互接続を含むサーバー)であり、JBOG(GPU)およびJBOF(FPGA)とも呼ばれる外部に取り付けられたアクセラレータトレイが含まれます。
ストレージセグメントは、ストレージ(つまり、サーバーベースのプラットフォームと外部接続型プラットフォーム/システム)であり、外部接続プラットフォームはJBOF(フラッシュ)およびJBOD(HDD)とも呼ばれ、コントローラーは含まれません。
いつものことで恐縮ですが、上記の記載内容は独自の理解と個人的な見解であり、間違いがないことを保証するものではないことをご理解ください。
以上です。
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